コミュニケーションが苦手だと、社会に出て就職や転職活動をすると厳しい状況になってしまう。どんな職業でも、多かれ少なかれ他人と接する必要があるからだ。しかし、他の人と接するのが下手なことを気に病んではいけない。その点を気にし過ぎると委縮してしまい、面接などで失敗することがある。まず自分の強みを考えて、それを最大限に生かせる仕事を探すことがポイントだ。
例えば、我慢強い性格だったら、サーバー監視などのIT系保守関連の仕事が向いているかもしれない。人と接しないわけではないが、監視が主な業務なので、他の人のことを気にするよりも、監視の対象になっているサーバーの状態に気を配る方が優先度が高いからだ。また、建築や土木のように、肉体労働も人とあまり話す必要性ははないかもしれない。この2つの業界は人手不足が続いているので、無口で経験がなくても意欲があれば、採用されるチャンスはあるだろう。
ただし、人見知りだからいって、他人とのコミュニケーションを疎かにしていいというわけではない。どんな職場で働くときも、同僚や上司との協力は必要だ。その土台になるのが、コミュニケーション能力になる。職場で、他の人とたくさん喋る必要はないが、それでも、自分の意思はきちんと伝える必要があるし、相手の話にはきちんと耳を傾けなければならない。
しかし、どうしても自発的に自分の意見を口にできない時には、まず聞き上手になることに徹しよう。どんな人でも、自分の話に耳を傾けてくれる人には、心を開くようになる。自分に心を開いてくれた人とは信頼関係の構築もしやすいはずだ。色々な人と信頼関係を作れるようになれば、人見知りをする人も職場に馴染めるようになるキッカケになるのではないだろうか。