周りに人見知りの人がいて、一緒に仕事をしていると、不思議に思うことがある。人見知りの人の特長は、自分の行動や考えを表現することが少なく、周囲の人によそよそしく、いつまでも打ち解けない印象を持つことが多い。しかし、あるときはおしゃべりで、細かいことまで色々と教えてくれるのに、別の日には人が変わったかのように大人しくなることあり、日によって態度が変わることが少なくないからだ。
でも私は、人見知りの人には慎重に考えて行動するタイプが多く、考えがまとまるまで話し出さない傾向にあることが関係しているように思う。そして、周りの人の発言を受け止め、あれこれ考えて、納得の行く言葉が見つかってから発言しているからではないだろうか。表情は無関心そうに見えるかもしれないが、意見を聞けばちゃんと返ってくるように思えてならない。
一方、人見知りをしない人は、口からポンポンと言葉が出てきて、話しながら考えをまとめていくタイプが目立つ。人見知りの人と比べたら真逆と言えるかもしれない。そんな人から見ると、人見知りの人がなかなか口を割らないのを見て、用心深いとか受動的に映るかもしれない。だから、「自分の意見を言わない」と批判的に思うこともあるだろう。
しかし、人見知りの人には、考える時間を与えてあげる必要があるのかもしれない。そして、この点を理解した上で、人見知りをする人が自発的に発言した時には、注意を向けて聞くことが大切だ。もしかすると、今まで気づかなかった意見を聞くことができるかもしれない。