人見知りの人が抱える問題は、人と関わることでエネルギーを消費してしまうということだ。人見知りは、自分の頭の中で思考や感情を巡らせたり、これまでの経験と照らし合わせて状況を整理するタイプが多い。自分の考えがまとまっていないと、行動や発言がしにくいのかもしれない。
しかしその一方で、現実の世界ではたくさんの出来事が起こったり、人とのコミュニケーションを取らざるを得ない状況が出てくる。これら一つ一つの出来事に考えを巡らせようとすると、次々と変化を続ける状況に追いつけなくなってしまう可能性が高い。その状況を長い時間過ごせば自分のキャパシティを超えてしまい、エネルギー切れになることもあるだろう。
エネルギー切れを起こしてしまうと、仕事に支障をきたしてしまう。意見を求められても、はっきりとした答えが出せなくなるし、思考停止状態に陥ってしまうので、正しい判断が出せなくなる。エネルギーが満タンの時には、他の人が考えてもみなかったアイデアを出してみたり、長い間課題に取り組む粘り強さを見せられるのに、ベストパフォーマンスができなくなってしまうのだ。
そのため、人見知りの人は一人になる時間が時には必要だと心得よう。仕事でエネルギー切れを感じたら、一人になる時間を作るのだ。昼休みや休憩時間を利用して、一人でボーっとできる場所で一息入れよう。自分の気持ちや考えがしっかり整理出来たら、再び仕事に戻れば良い。上司や同僚に、自分は周りが静かで落ち着いた状況でリフレッシュできることをあらかじめ伝えておくと良いだろう。